第三者からの目

目安時間 7分

一生懸命になればなる程、ついつい自分目線よがりの見方になってしまいます。

 

私がそれを実感したのは、長女のことを元夫に誘拐されそうになった時に感じました。

 

 

私には三人の子供がいます。当時は長男次男は夫の元へ、長女だけが私の元にいました。

 

元夫は、離婚したことへの恨み、私との復縁を望んでいたのに上手くいかないことに腹を立て、私から長男次男を奪い、一番小さな長女までも私から奪おうとしたのです。

 

 

 

その日は祝日でした。元夫の元にいる長男次男が家に遊びに来て、2人が妹と遊ぶという予定でした。

 

長男次男の二人は、私のいないところで長女と遊びたい。そう言ってきた時から違和感は感じていました…。

しかし長女はまだ幼稚園生。保護者の目の届かないところで遊ばせるのは無理だと私は言い、2人と私は口論になりました。

 

折り合いがなかなかつかず一時間以上経過し、私の監視の元でなら外遊びは良いと判断をしそれを伝えたところ、2人は私の目をかいくぐり、長女を連れて私の目の届かないところへ長女を連れて行ってしまったのです。

 

住宅街の中をぬって私の目をくらました2人。私は3人を探し回りました。庭の手入れをしている人に3人の子供を見ませんせしたか?と聞いて回り、汗だくになって走って子供たちを探しました。

 

しかし3人は見つかりません。このまま長女まで取られてしまうのかと絶望していたところ、長男から電話がかかってきました。

 

”長女は返さない。連れて行く”と。

 

私は、ふいに”あなた達のしていることは犯罪よ!警察に通報するからね!”

と口にしていました。

 

その言葉に動揺したのか一旦電話は切られましたが、再びかかってきた時に2人は居場所を白状しました。

 

急いでその場に駆けつけると長女は泣いていました。

 

”何で泣いているの?”

と聞くと

”ママから離れないってお約束したのにやぶっちゃったから”と…。

 

私はその時点で完全に頭に血がのぼったのです。

 

長女を言いくるめ、私の元から引き離したのは長男次男の二人です。そしてその裏では元夫が指示をだした上での行動です。

 

3人の思惑に乗せられた6歳の娘が、罪の意識を感じて泣いているのです。

 

私はブチ切れました。。

 

”妹はあなた達と離れて暮らして寂しい思いをしているのよ!今日一緒に遊ぶことを楽しみにしていたのに何泣かせるようなことしてんの!?あなた達は何しに来たのよ!自分たちのしたことをよく考えなさい!”

 

大声でそう言い放ちました。

 

2人はもちろん元夫の言い分通りに行動しただけなのです。

しかし私はそれを許すことはできませんでした。

 

私が3人と合流し、そう言い放った後、2人はこそこそと元夫と連絡をとり、帰ると言い泣いている妹を置き去りにしてその場を離れていきました。

 

私は、元夫の元で人の心まで失ったかと思い二人に対して絶望感を感じていました。

 

妹は”お兄ちゃんたちは噓つきだ。遊ぶって言ったのに”と涙しています。

 

この言葉からも2人が強引に私から長女を引き離したことが手に取るように分かりました。

それを聞いて私は、元夫の言いなりになりきっている長男次男に嫌悪感を感じたのです。

 

家に帰り、長女の好きなファミマのフラッペを買い一緒に飲みました。

長女には”ママとのお約束忘れてなくて偉かったね、ありがとうね”そう何度も言いました。

 

長女はお兄ちゃんのことも元夫の事も大好きなのです。心が揺れて言いなりになっても全然おかしくない状況でした。そんな中、私とのお約束を守ろうと必死になっていた長女の気持ちを想うと私は涙をこらえるので必死な想いでした。

 

無事に戻ってきた長女と一緒にひと時を過ごした後、私は友人にその一連の出来事を伝えました。

 

すると、彼女から返ってきた言葉は”3人とも無事でよかったね”だったのです。

 

私は、この時点で母親失格だと思いました。

 

3人とも私の愛しい子どもです。2人が元夫の言いなりになっていることは分かっていました。それでも私は長女の無事には安堵したものの、2人には嫌悪感しか抱けませんでした。

 

行方不明になった3人の子ども。

私が長男次男を叱咤せずに3人の居場所を知れたことに安心していれば、2人の気持ちはどんなに嬉しかったでしょうか。

 

私は自分の気持ちだけで動いていたことを友人の言葉で知りました。

 

自分のことに必死になっていると周りの事が見えなくなってしまうこともあるのです。

それが例え愛する子供のことに関してでも。

 

大事な人がいるならなおさら、自分だけの判断では間違った方向に進むことがあります。

第三者の目。自分が必死になっている時ほど必要だと感じた出来事でした。

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真野 未早希

真野 未早希

自分辞典プロアドバイザーとして活動しています。 たとえどんな状況でも自分らしくある生き方、女性としての在り方をこのブログや活動を通してお伝えしていきます。 笑顔で過ごす毎日を積み重ね、輝ける人生にしましょう。

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