どんなに苦しくて辛いことがあってもそれが無駄になることはありません。
私は5年前に離婚をしました。
当時は毎日悩む日々が続きました。
悩んでいたというのは3人の子ども達のことです。
元夫から暴力を受けていた上2人の男の子。
それとは逆にめちゃくちゃ可愛がられていた一番下の長女。
上2人の事を考えれば離婚は決定的でしたが、パパが大好きな長女のことを考えると、なかなか離婚に踏み切ることができなかったのです。
たとえ離婚したとしても3人の子どもを1人で育てて養っていけるのかどうかにも不安がありました。
子どもを守るとはどういうことかを真剣に考えた時、私の友人が
”守るというのは弱い立場に合わせることだ”
そう言ってくれ私は離婚を決意しました。
長男次男は元夫からの暴力から逃れることができました。
残されたのは長女のパパ大好きの気持ち…。
私はとても複雑でした。
しかし、意外にも長女の中でも元夫に対する不安があったのです。
”何でパパはお兄ちゃんたちばかり怒るの?”
長女は私には言いませんでしたが、私の母にそう尋ねていたそうです。
そして離婚から5年が過ぎた今、長男からでた言葉は
”父親に可愛がられてばかりいる長女が本気で憎かった”と。
離婚せずにずっと家族5人で暮らしていれば、私は元夫に嫌悪感を抱き、長男次男は暴力を受け続け、妹の事を妬み、長女は複雑な思いを抱えながら生きてきたでしょう。
なんとか離婚できたものの、今度はシングルマザーとしての離婚後の生活が上手く回らずに長男次男は不満を溜め、離婚して優しくなった父親のもとに出て行ってしまったのです。
しかし、長男次男が出って言った先の優しくなったはずの父親はやっぱり元の父親に戻り、2人が家出を後悔するも私の所にも戻らせなくする等余計な混乱を生み、私も長女もいなくなってしまった2人のことを想いそれぞれにつらい思いをしていました。
長女は口には出すことはありませんでしたが、大好きなパパとお兄ちゃんがいる場所へ自分も行きたいという気持ちがあったと思います。
長男次男が出て行ってから約半年が過ぎた頃、親権移動調停を申し立てられました。
勝率はない。どの弁護士さんからもはっきりとそう言われていた調停は奇跡的に私の勝訴となり、また家族4人で暮らせるようになりました。
それからかかったこと約2年。
やっと家族が一つになってきたのです。
一緒にまた暮らし始めた私の家庭は予想とは裏腹に本当に大変なものでした。
長男は家庭内暴力。私は手で頭を掴まれ抑えつけられたりもしました。
兄弟仲も悪く、長男次男は取っ組み合いの喧嘩ばかり。長女は2人に無視をされたり嫌がらせを受けたりでいつも泣いていました。
そんな長女はあんなに恋しがっていたお兄ちゃん達だったのに、パパの所に戻ればいいのに!そう言っていました。
そして私から片時も離れることが出来なくなり小学校2年生になるも、赤ちゃん返りをしてしまったのです。
今思えば解毒期間だったのかな、と。
約1年半。時間はかかりましたが、現在は兄弟3人とても仲良く過ごしています。
長男は人生で今が一番幸せだとも言ってくれました。
全てが融合して今やっと家族が上手く回り始めたのです。
私は2人がいなくなってどんなに辛かったか。
長女もお兄ちゃん達がいなくなってどんなに寂しかったか。
長男次男も優しいパパに変わったと思いきや、すぐに本性を現したパパにどんな思いでついていっていたのか。
心が痛くなることばかりですが、その期間があってこその今なのです。
子ども達も元夫の元に戻り、人間はそう簡単には変わらないということを学んできましたし、私もどんなに辛くても自分の志をもって生きていくことの大切さを学びました。
どんなにどん底だと感じることでもそれが自分にとって本当に大切なことならば、諦めない。努力し続ける。
それは先が見えなく不安な時こそ大事なことです。
そこから学ぶことは自分の中で大切な糧になり、今後の人生を左右するものになります。
私は今、子ども達がみんな健康で笑顔で過ごせている今が本当に幸せです。
当たり前の生活に感謝できる自分にもなりました。
今あなたにとってかけがえのないものは何ですか?
もう無理だと諦めてしまう前に、死にもの狂いで努力する。
結果だったり、自分の価値観だったり。きっと何かが変わります。
真野 未早希
自分辞典プロアドバイザーとして活動しています。 たとえどんな状況でも自分らしくある生き方、女性としての在り方をこのブログや活動を通してお伝えしていきます。 笑顔で過ごす毎日を積み重ね、輝ける人生にしましょう。
好きと得意の違い
無駄なことなんてない
ドリームキラーに惑わされない
本当の自分に出会う
強みを知り出来ること
コメントフォーム